高血圧に起因する後頭部の頭痛
高血圧の人は後頭部に頭痛がするという自覚症状を持つ人が多くいらっしゃいます。高血圧と頭痛には関連があるのでしょうか。
頭痛が起こる原因について
高血圧で後頭部に頭痛が見られるのは何故でしょうか。後頭部の頭痛は、高血圧の中でも収縮期血圧が220以上、拡張期血圧が120以上ある場合に見られます。
急激な血圧上昇の場合頭が割れるような痛みがでる場合もあります。しかし、頭痛がして高血圧を疑う人のなかには、緊張型頭痛を起こしているケースも多く、肩こり、精神的な緊張、ストレスが原因といわれています。
後頭部または頭全体の頭痛で一番怖く、命に関わるのが、くも膜下出血です。突然、金づちで殴られたような激しい頭痛が起こり、意識を失ったり、けいれんを起こすこともあります。
脳腫瘍の場合は、腫瘍が小さいと頭痛の症状は起こりません。脳自体には痛覚がなく、腫瘍周辺の圧迫や頭蓋内圧が上がることで頭痛が起こるので、後頭部に激しい頭痛が起きたらすぐに医療機関を受診して下さい。
頭痛の自覚症状について
高血圧には自覚症状があまり無く、血圧が高くなりはじめた初期の段階や、疲労が溜まった時などに自覚症状が出やすいと言われています。
高血圧による頭痛は、多くが後頭部に痛みを感じる場合で、吐き気を伴う事もあります。頭痛=高血圧ではありませんが、急激な血圧上昇によって頭痛が起きる場合があるので要注意です。
高血圧は気づかず放置してしまいがちで、突然、脳卒中、心不全、腎不全などを起こしてしまいます。
確認できる自覚症状としては、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、高血圧が進行すると、動悸、呼吸困難、胸痛、足のしびれ、夜間尿などの症状があらわれます。 このような症状がある場合は、早急に病院に行きましょう。
高血圧で後頭部に頭痛が出た時の対処方法
高血圧なんて縁がないと思っていませんか?でも高血圧傾向になる事はあります。
妊娠中、寒い朝に急に起き上がった時、ひどい肩こり、お酒を飲んだ時等に血圧は上がります。
これらの血圧上昇が直ぐに問題になるわけではないのですが、後頭部の頭痛はかなり辛いです。
1、朝起きた時の頭痛。
急に血流がよくなるためです。
健康な人でも副交感神経と交感神経の切り替えの際には、血圧が高めになってしまいます。
いきなり飛び起きるのはNGです。交感神経への切り替えがうまくいくよう、ゆっくり起きて下さい。
一方、もともと高血圧の人は、早朝高血圧かもしれませんのでさらに注意が必要です。
2、お酒を飲んで血圧が高くなる。
適量以上のお酒飲んで二日酔いの朝に感じる後頭部の重さと頭痛。
これは血圧が高くなっている状態が続いているのです。お酒を飲みすぎて心拍が早くなったことありませんか。
交感神経が活発に働きすぎて血圧の高い状態をキープしていて、後頭部への頭痛と繋がっています。
解消法は二日酔いの時には脱水状態のことが多いので、水分を摂る事。スポーツドリンク、レモン水がお勧め。首筋に保冷剤をあてて後頭部を冷やし、膨張した血管を戻します。
3、妊娠中の高血圧。
赤ちゃんの為にいつもより多くの血液が流れるので、妊娠中は血圧が高めになります。
なんとなく後頭部が重たい感じの頭痛。
高血圧傾向の妊婦さんは、塩分を極力控えた食事等で改善します。
妊娠中は血の流れが悪くなりがちなので、小まめに水分をとりましょう。
耐えられない頭痛、めまい、吐き気、ひどいむくみのある時は妊娠中毒症の可能性もありますので、病院に行きましょう。