若年性高血圧の原因

高血圧といえば、普通中年以降の成人に多いイメージがありますよね。でも35歳までの若い世代におこる高血圧もあります。これを、若年性高血圧と言います。

若年性高血圧の主な症状と対処法。

若年性高血圧

若い世代の高血圧患者数は、年々増えているようで、原因は精神的なストレスが多い為と言われています。現代の若者は、学校や職場での人間関係等で疲弊している人が多いのです。

若年性高血圧とは、どのような症状なのでしょう。

若年性高血圧の原因

心臓から血液を送り出す時に、血管にかかる圧力が血圧です。その血圧が、正常範囲(上の血圧/下の血圧が、135/85mmHg)を超えている状態が高血圧です。

日本の高血圧者数は約4300万人と言われていますが、その中の35歳までの若い世代の高血圧が若年性高血圧です。

高血圧には、原因がわからない本態性高血圧と、原因が特定できる二次性高血圧があります。日本人の高血圧の約7~8割が、生活習慣や遺伝的因子が関係した本態性高血圧です。

若年性高血圧の大半が本態性高血圧で、血液検査や画像診断をしても特に問題がないことが多いのです。
本態性高血圧では無い、原因が特定できる二次性高血圧は、ホルモン異常や、心臓、肝臓、血管の病気などが原因です。
若年性高血圧の患者の約3割が二次性高血圧というデータがあります。

若年性高血圧の症状

29歳くらいまでの若年性高血圧の場合、原因が成長期のホルモンバランスの崩れとすれば、血圧は多少不安定ですが、体が成長してホルモン関係が落ち着けば通常の血圧値に戻ります。

また、ホルモンの分泌異常などの内分泌疾患が原因の内分泌性高血圧の場合は、治療が可能で、改善も進みます。

生活習慣の乱れやストレスが原因の若年性高血圧の予防は、生活習慣の見直しから始め、毎日の血圧チェックを日課にしましょう。

若年性高血圧に対する注意点

・タバコの本数を減らす
・アルコールの摂取量を減らす
・精神的なストレスを溜めない
・規則正しくバランスの取れた食事
・体重管理
・適度な運動

若年性高血圧で注意するポイントは、急速に症状が進むのを防ぐ事です。常日頃からリラックスを心がければ、合併症の確率も減っていきます。

高血圧にはこれと言った自覚症状がありませんので、早く発見できるように定期的な健康診断を受けましょう。

若年性高血圧の状態が続けば、動脈硬化の進行も早まり、脳梗塞や心筋梗塞のような病気を引き起こす可能性があります。

若年性高血圧は、ホルモンバランスを崩さないように健康管理を徹底することで予防出来ます。

若年性高血圧と薬物療法

若年性高血圧と薬物療法

高血圧 ⇒ 薬物療法を思い浮かべてしまいます。
若年性高血圧の場合、薬物療法だけで血圧をコントロールすると、将来的にずっと降圧剤を飲まないといけなくなります。薬はあくまで一時的で、食事や生活習慣に気をつけて健康管理するのが望ましいです。