高血圧にうつが多い理由とは

高血圧の人はうつを伴いやすいという意外な特徴があります。「うつ」というのは、ここではうつ病に限らず抑うつ状態などを含む精神症状を指します。

生活習慣病の中で最も多い高血圧症。ある病院が高血圧症の患者さんを調査したところ、30%がうつ症状を持っていることがわかしました。


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高血圧にうつが多い理由とは

高血圧の90%が原因がはっきりとはわからない本態性高血圧です。食生活やストレスの問題をはじめとして体質(遺伝的要素)など多くの因子が絡んでいると考えられています。

高血圧の原因として考えられている多くのものは、うつの原因とも一致しているんです。

高血圧の方は生活習慣や体質以外に、何事も一生懸命で無理をしてしまうというタイプの方が多という特徴があります。これは「うつ」になりやすい人と共通した特徴と捉える事ができます。

高血圧になりやすい人は同時に「うつ」になりやすい性格的な特徴から無理を重ねていることが「うつ状態」が現れやすくなっていると考える事ができます。

降圧剤の副作用

降圧剤の副作用として不眠、意欲低下、からだのだるさ、憂鬱な気分などがあるために、「うつ」が現れる事があります。

ストレスで生じる不安や緊張で血圧上昇が起こる

ストレスや不安はストレスを生じる原因です。そのストレスが持続することで、高血圧になり慢性化することがあります。

ストレスが過剰になると、それに対抗するために交感神経が活性化して末梢血管を収縮させ、心拍数も上がるために血圧がが高くなります。

病院で血圧を測定すると家で測定するのに比べて高かったり、待ち時間が長すぎてイライラしたり、他の患者さんの話を聞いて不安になってしまったなど、精神的なストレスと血圧が高いことは密接に関係しています。

「うつ」に対応すると高血圧がコントロールされることがあります。

高血圧でうつ状態にある人では、うつを改善することで高血圧が良くなることがあります。特に色々な治療をしても血圧が安定しない場合には、「うつ」である可能性が高いのでうつ状態に対応することで血圧が正常化する可能性があります。