早朝高血圧と飲酒との関係

酒を沢山飲む人は余り飲まない人に比べて、血圧が高めになり高血圧の発症率が高くなります。
アルコールには血管を拡げる作用があるので、お酒を飲んですぐには血圧は下がります。でも酔いがさめる頃になると、血管は収縮してしまい翌朝はむしろ上昇してしまうのです。お酒を飲んだ次の朝には早朝高血圧になりやすいのはこのためです。

飲酒は早朝高血圧の原因

飲んだときには下がって翌日には高くなるような、血圧差が大きくなるストレスをかけ続ける事は血管にとって良くないのはいうまでもありません。

飲酒が血圧を上げる理由

あくまでも仮説であって定説としてはまだ定まっていない理由になります。

1.血圧を下げるミネラル分(カリウム、マグネシウムなど)が尿中に大量に排せつされるためだと言われています。

2.酒飲みに肥満が多いのも血圧が高くなる理由にあげられます。
3.肥満や飲酒で引き起こされる「睡眠時無呼吸症候群」も高血圧を引き起こしやすい因子となります。
4.アルコールは交感神経を刺激するため、血管が収縮する。
5.アルコール作用で夜間血圧が下がるために、作られる尿が少なくなるのでナトリウムが胎内に溜まってしまう。

飲酒で起こった早朝高血圧には降圧剤の効き目はあまりないと言われています。