腎臓を労わると高血圧予防となる
腎臓機能が30~60%に低下するだけで、脳卒中や心臓病になる危険性が大きくなります。
軽い腎臓病100人の5年後を調査したところ、1%が腎不全になっており案外少ないという印象です。ところが24%の人が心臓病や脳卒中になっていました。腎機能の低下には本気で注意しないといけないのです。
腎臓病予防には3つの摂取量に注意します
1.塩分(ナトリウム)
2.タンパク質:ナトリウム(塩分)の排出を助け血管を強化する
3.カリウム:ナトリウム(塩分)の排出を促進する
腎臓病の予防と治療では摂取量が違う
腎臓病と診断されたら、腎臓のろ過機能が低下しているので、カリウムとタンパク質を少なくする必要があります。
>>腎臓病の食事療法
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レニンというホルモンが心臓・脳卒中を引き起こす
腎臓の機能低下で濾過効率が低下すると、腎臓からレニンというホルモンが分泌されます。レニンは全身に運ばれ全身の血管を収縮させて血液の流れを速くします。
こうして腎臓に流れ込む血液量を多くして、正常な時と同じろ過レベルを保ちます。これが軽い腎機能低下ならそれほど高血圧の問題も生じません。当然ですが、腎臓の機能が悪化すると問題は大きくなります。
分泌されるレニンが多くなると、血管が締め付けられて高血圧になってしまいます。そうすると腎臓の毛細血管は強い血流で壊されます。その結果、ろ過機能が更に低下します。
すると更にレニンが多く分泌し、更に高血圧が進行して動脈硬化を起こす悪循環が続くようになりますね。この悪循環で腎臓は急速にその機能を失ってしまいます。その結果として心臓病や脳卒中を引き起こすことに成るのです。
腎機能の2つのチェック法
1.血清クレアチニン検査
腎臓から排出される老廃物をクレアチニンといいます。検査でろ過機能の程度がわかります。
2.尿たんぱく検査
薬局(薬局、ネット通販、例えばケンコーコムなど)に1,000円程度で「たんぱく尿検査キット」を売っています。月1回調べて3回連続で陽性となった場合や重度のタンパク尿が出た場合にはすぐに専門医に相談しましょう。
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