早朝高血圧の原因

高血圧は、血圧が常に高い数値の状態ですが、朝、血圧の数値が高い人は早朝高血圧です。
通常、就寝中は血圧は低く、目覚める時に、脳下垂体の指示で副腎皮質ホルモンが血管を収縮すると血圧が上がって、起きることが出来ます。

早朝高血圧

反対に低血圧の人は血圧の上りが鈍いので、めまい等で朝起きることが出来ないのです。
目が覚め交感神経が優位になると、ノンアドレナリンが出て、更に血圧は上昇し、血管が収縮します。この時、血圧が極端に上昇する場合を、早朝高血圧と言います。

早朝高血圧の原因と危険

血圧が上がると血管収縮が起こります。血液が無理に流れようとしたり、寝ている間に水分が汗となって発散され、ドロドロ血になる等が原因で早朝高血圧になります。又、高血圧以外の持病などが原因になる事もあります。

早朝高血圧の危険性を考えましょう。

本来血圧というのは昼間高く、朝晩は低いのが理想です。朝、血圧が高い事を早朝高血圧と言いますが、数値的には、朝と夜の上の血圧の数値を足して2で割った平均値が135以上、差が15~20以上の場合です。

早朝高血圧の危険性が高いと言われるのは、明け方に脳卒中や心筋梗塞を起こすことが多く、多くのケースが、寝ている間に、パッと起きて、そのまま倒れてしまったり、命を落とす事もあります。起き際というのは、副交感神経から交感神経へ移行する時間ですが、あっという間に血が巡って、血管が詰まってしまうのです。

血圧が高い人は、目覚めてすぐに起き上がらずに、布団の中でゆっくりストレッチをして体を慣らし、起きる様にしましょう。早朝のジョギング、ウォーキングも要注意です。

早朝高血圧の症状

早朝高血圧の症状には、ノンディッパー型とモーニングサージ型の2タイプがあります。

ノンディッパー型

夜間の血圧が高いまま朝を迎えるパターンです。
糖尿病、心不全、肝臓障害、自律神経障害、睡眠時無呼吸症等の病気の人に多いと言われています。
夜の飲酒、早朝からの多忙、降圧剤の効き目がなかった等の要因で、血圧が高い朝を迎えたり、加齢により早朝高血圧の症状が出る場合もあります。

モーニングサージ型

朝方の急激な血圧上昇で、いきなり脳出血、脳梗塞などの脳血管疾患になる場合。
朝と夜間の血圧の値が極端なので、常に高血圧に気をを付けることが大事です。

早朝高血圧の予防

決まった時間に血圧を測り、一日のパターンを知っておきましょう。
早朝高血圧の場合は就寝中の発汗が大きな原因の一つなので、起きたらすぐ水を飲むという習慣をつけましょう。

また、朝目が覚めたらすぐに起きないで、布団の中で体を動かし、ゆっくりと深呼吸をします。しっかり呼吸すると身体の隅々に酸素が行き渡り、血圧の値が変わります。起床時に血液がスムーズに流れれば良いわけですから、うまく流れるように工夫しましょう。